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「寄席(よせ)」とは、落語や漫談等の古典芸能を上映する大衆的な演芸場のことを指します。寄席の歴史は長く、江戸時代半ば頃に下谷稲荷社内で初代三笑亭可楽が打った興行が寄席の始まりと言われています。
江戸時代から明治時代にかけて、寄席の数は急速に増加し、江戸の町に寄席の数は百七十軒以上を数えるようになりました。
寄席では公演する内容が事前に決まっており、公演予定の演目を「定席番組」と呼びます。定席番組は、「上席」「中席」「下席」の3つから構成されています。1日〜10日までを「上席」、11日〜20日までを「中席」、21日〜30日までを「下席」と呼び、1ヶ月で3回公演の内容が変わります。
またその中でも「昼席」「夜席」等で公演時間が分かれており、公演ごとに番組の内容が異なります。
2,500円〜3,000円前後
あり
あり
寄席ごとに異なりますが、基本価格は1公演2,500円〜3,000円前後のになります。
また、学生割引・夜席の途中入場割引などお得な割引制度があります。
開演時間の約30分前
可能
開演時間の約30分前になったら開場です。寄席は開演時間を過ぎてからでも途中入場することができます。途中退場も可能となっているおり、全ての演目を見なければいけないといった縛りはありません。
自分の好きな時間に楽しめるというのも寄席の魅力のひとつです。
寄席といえば、多くの人が落語を思い浮かべることがありますが、実際には「寄席=落語」という単純な関係ではありません。落語は、囃子方が演じる一種の演芸であり、一方、寄席は落語などが上演される場所を指します。
寄席での演芸には、太神楽、紙切り、音曲、漫才、奇術など様々な種類が存在します。
- 開場のときの太鼓「1番太鼓」
- 開演前の太鼓「2番太鼓」
- 公演が終わるときの太鼓「追い出し太鼓」
太鼓で始まり、太鼓で終わるそれが寄席です。
開場のときの太鼓を「一番太鼓」と言い、観客がたくさん来ますようにと願いを込めて「ドンドンドントコイドンドンドントコイ」と前座が長いバチでたたきます。
開演前には「オタフクコイコイ、オタフクコイコイ」と2番太鼓をたたきます。
公演が終わると追い出し太鼓をたたきます。観客が少なくなったところで打ち方を変え、最後に太鼓のふちをたたきます。これは観客が空(から)という意味の「カラカラカラ」をあらわす音だとされています。